UEC-Z77Gプログラムローダアップデートのお知らせ
出荷時のフラッシュメモリに書き込まれているプログラムローダ(ver.1.2)に下記のような問題があることがわかりました。お手数ですがバージョンアップのうえご使用くださいますようお願いいたします。
プログラムローダへのリンクはページ下部にあります。
プログラムローダver.1.2で確認されている問題
Rコマンドでバンク指定してプログラム実行する場合、割り込み許可状態で指定されたプログラムに制御が移る
Z80はリセット後割り込み禁止状態となりますが、Rコマンドでプログラムを実行すると あらかじめ割り込み許可状態となっているため、割り込みに関連するメモリやI/Oの設定 を完了しないうちに割り込みが受け付けられてしまいプログラムが暴走するケースのご報告をいただきました。ローダver.1.3ではこの問題を改善し、Rコマンドでプログラムの制御を別のバンクのプログラムに移す際に割り込み禁止状態としました。
なおモードスイッチをNORMALに設定し、Aコマンドで指定されたバンクのプログラムを自動起動する場合、上記問題は発生しません。
Wコマンドでプログラム書き込みをした後にAコマンドでバンク指定した場合、自動起動のバンク指定が正常に機能しない
自動起動のバンク指定はバンク0のエリアに保存されますが、Wコマンド書き込み後に続けてAコマンドを使用すると、バンク0ではなくプログラム書き込みをしたバンクに自動起動のための設定データを書き込みしてしまう問題が判明しました。この現象により、Wコマンドで書き込みしたプログラムの一部が書き換えられてしまう可能性があります。 禁止状態としました。
すでに自動起動のバンクが正しく指定されている状態でWコマンドによりプログラム書き込みだけを行った場合、あるいはWコマンドでの書き込み後、リセットしてローダを再起動し、Aコマンドを使用した場合は上記問題は発生しません。
特定のバンクに書き込まれているプログラム内容をHEXフォーマットで出力するユーティリティを用意しましたので、 書き込み済み内容に問題ないかどうかの確認にご利用ください。
ファイル名 bankdump.hex (Loader13.zipに修正版ローダと一緒に圧縮されています。)
使用方法
- ローダからバンク1に書き込まれているモニタプログラムを起動
- Lコマンドでbankdump.hexをロード(通信用ソフトウェアのテキストファイル送信機能を使用)
- Gコマンドで8000番地からのプログラムを実行
- バンク番号、スタートアドレス、エンドアドレスを入力(下記参照)
Bank(1-7):2
Start Address (HEX):0
End Address (HEX):1FFF - 指定されたバンクの指定アドレス範囲をHEXフォーマットで出力します。
プログラムローダver.1.2搭載製品のシリアル番号範囲
CN1側面にシリアル番号が貼り付けられており、F50001からF50117までに該当する製品が対象となります。
プログラムローダのバージョン確認方法
ローダ起動時にシリアルコンソールに表示される起動メッセージでバージョン番号を確認することができます。
プログラムローダアップデート方法
- LOADER13.ZIPをダウンロードし、解凍してLOADER13.BINをとりだします。
- パソコン上でYモデム転送プロトコルに対応した通信用ソフトウェアを通信条件 ボーレート4800BPS,8bit, No parity,1Stop bitで起動します。(Windows98/XPではOS付属のハイパーターミナルが使用可能)
- UEC-Z77GをシリアルでPCに接続し、モードスイッチをBOOT側にして電源をいれます。
- Enterキーを押し、プロンプトが表示されたら
W%
と入力し、Enterキーを押します。 - コンソールには
Send flash memory image file by YMODEM protocol
と表示されますので、Ymodemでのファイル送信機能を使ってloader13.binを転送してください。
なお転送中にUEC-Z77Gの電源が切断されないよう充分注意してください。